果物や野菜は農薬だらけ
毎日のように食べる野菜や果物。でも。農薬のこと気にしていますか?
お店で売っているから大丈夫、国内産だから大丈夫・・・・と思っていませんか?実は国内産、外国産に関わらず、ほとんどの野菜・果物には農薬が使われています。
特に外国産の農作物に使われる農薬は「食品添加物」として扱われているため、なかなか気づけません。
毎日食べる野菜や果物の農薬を簡単に洗い流す方法を紹介します。
そもそも農薬はなぜ使われる?
農作物に農薬を使う一番の理由は害虫、病気を防ぐためです。
品種改良が進み害虫や病気に強い品種もありますが、味や収穫量とのバランスのとれた品種を選ぶと補助的な農薬の使用は欠かせません。
海外産の野菜や果物の増加と農薬の危険性
最近は農家の減少、コストの上昇や原発事故の影響(産地が限られる)などから国内の野菜や果物が値上がりしています。
そのためスーパーでは輸入した外国産野菜を多く扱うようになりました。
外国産の野菜や果物は大量生産でコストを抑えあり、日本産に比べて安く購入できます。また日本の気候と旬の時期が違うため日本で買えない時期でも買えるというメリットがあります。
いつもで買えて家計にもやさしい外国産の野菜や果物ですが、農薬には注意が必要です。
海外と日本で違う農薬の使われ方
海外では野菜や果物は、広い土地で効率性を重視して栽培されます。
収穫量を増やすために農薬も機械でたくさん散布されます。もちろんその国の基準内の量ですが、日本よりも規制がゆるいのが現状です。
遠くから運ぶため多くの農薬が必要
栽培時に害虫や病気から守るために使う農薬をプレハーベスト農薬といいます。これは日本でも使われています。
それに対して、農作物の収穫後から販売までの害虫の除去のために使われるのがポストハーベスト農薬です。
日本では法律的にプレハーベスト農薬しか使うことはできません。
それに対し、輸送に時間のかかる外国産の農作物にはプレハーベスト農薬だけでなくポストハーベスト農薬が必ず使われます。
どちらも農薬には変わりありませんが、プレハーベスト農薬は栽培中に多少流れ落ちます。
それに対して、収穫後に使われるポストハーベスト農薬は、輸送中に流れ落ちたり分解されることがないため多くが残留します。
主なポストハーベスト農薬と体への影響
野菜についている農薬は少量とはいえ、体に影響があるものばかりです。
OPP(オルトフェニルフェノール)
海外から輸入される柑橘系の果物に多く使われる防カビ剤の一種です。輸送中にカビが発生したり、鮮度が落ちないように使われます。
果物の皮に直接塗って使用します。日本では食品添加物として扱われます。
強い毒性をもっており直接粘膜に触れると炎症を起こします。過剰に摂取すると肝機能障害、がんの発症のリスクがあります。
TBZ(チアベンダゾール)
かんきつ類、バナナなどに使われる防カビ剤です。日本では食品添加物として扱われます。
妊娠中の女性が大量に摂取すると胎児に影響がでるといわれています。
イマザリル
かんきつ類、バナナなどに使われる防カビ剤の代表的なものです。過剰に摂取すると肝臓や腎臓の影響が出るといわれています。
日本では食品添加物として扱われます。
不水溶性なので水洗いでは落ちにくい特徴があります。
農薬?食品添加物?どっちなの?
代表的なポストハーベスト農薬を3つ紹介しましたが、気になるのが日本では食品添加物として扱われている点です。
人体に影響があることがわかっているのになぜでしょう?
実はこれらの農薬は1970年頃までは日本でも農薬として扱われていましたが、危険性がわかってから使用が禁止されました。
しかし海外ではその後も使われていたため、外国の農産物の輸入ができなくなりました。
その後、貿易赤字に困ったアメリカからの圧力によってポストハーベスト農薬を、食品添加物として扱い果物・野菜を輸入することになりました。
栽培中に使うと農薬。収穫後は農作物(=食品)として扱い、それに使われるものは同じ成分でも「食品添加物」としたのです。
食品添加物と聞く安全と勘違いしてしまいそうですが、ポストハーベスト農薬はれっきとした農薬です。
国内産・海外産ともに食品添加物は、かんきつ類とバナナだけ店頭での表示が義務付けられいます。それ以外は使用していても表示の義務はありません。
だから、国内産だからとって安心はできません。
農薬が水洗いで落ちないわけ
野菜・果物の栽培では、農薬と共に農薬が雨で流れないようにするために「展着剤」が使われています。
展着剤はタンパク質でできた「のり」のようなものです。野菜の表面と農薬をしっかり接着しています。
雨に強い性質があり、当然水洗いでは簡単には落ちません。
そのため、野菜・果物についた農薬は水洗いでは十分に落とせません。
タンパク質はアルカリ性に弱い
タンパク質は、アルカリ性になると変性して壊れやすくなります。
例えば石鹸も弱いアルカリ性です。お掃除で油や頑固な汚れに使われる重曹も弱いアルカリ性です。
アルカリ性にしてタンパク質の性質を変えてしまえば、分解されて接着能力はなくなります。
イオンの力で農薬・汚れは簡単に落ちる
展着剤の効果をなくしてしまえば、農薬は簡単に流れ落ちますが、レタスなどの葉物や表面がやわらかいものは、ごしごしと洗うわけにはいきません。
それを解決してくれるのがアルカリ性のイオン水です。
イオンの仕組みを利用することで、直接洗わなくても、農薬は野菜や果物の表面と反発して簡単に離れてくれます。
アルカリイオン水素水「ベジセーフ」でトマトの農薬を落とせるか?レビュー
我が家では、生野菜をよく食べます。サラダはもちろん野菜スティックも大好きです。
だから、いつも野菜の農薬が気になっていました。そこで、見つけたのが「ベジセーフ」です。
今回は実際に使ってみたので、レビューしたいと思います。
「ベジセーフ」とは?
ベジセーフは、株式会社LANDLINKが販売する食品専用の洗浄水です。野菜だけでなく、果物、お米、魚、肉類などあらゆる食品に使えます。
純水と植物の灰に含まれる炭酸カリウムを主成分としていて、PH12という強いアルカリ性をもっているのが特徴です。
※炭酸カリウムはこんにゃくや豆腐を作るときも使われる安全な食品添加物ですので、安心して使えます。
1本で約1200回使用(噴射)できます。
どうして水洗いで農薬は落ちにくい?展着剤の役割
ベジセーフHPより
農薬は雨などで流れ落ちやすいため、「展着剤」と呼ばれるノリのようなものを使って食品の表面に接着されています。
トマトやりんごなど表面がツルツルしているものはもちろんのこと、キャベツや長ネギなど農薬が定着しにくい野菜にも使われています。
展着剤は雨で流れない成分でできているため、水洗いでは農薬は落ちにくいのです。
展着剤は強アルカリ水で分解できる
展着剤は脂質やたんぱく質を主成分にしています。そのため強いアルカリ性のものと混ざると変性して分解されます。
展着剤の効果がなくなれば、農薬はイオンの力で簡単に流れ落ちます。
ベジセーフHPより
ベジセーフでトマトについた展着剤(農薬)が取れるのか検証
近所のスーパーでいつも買うミニトマトで試してみました。
まずは、しっかり水洗いします。
ベジセーフを3回ほど吹きかけて、ころころ転がしました。
お皿に黄色の液体が溜まりました。黄色い展着剤が流れ落ちました。
透明のコップで見てみるとよくわかります。
追記:後日、トマト(中)で再確認
ミニトマトに続き、いつも食べている少し小さめにトマトでも試しました。
よくサラダに入れています。
ヘタがついたまま、しっかり水洗い。
ヘタの汚れと共に、かなり濃い色をした展着剤が溜まりました。
いままで水洗いだけでしたので、この展着剤ごと食べていたと思うとゾッとします。
グレープフルーツの農薬にも使ってみました。
続いて、かんきつ類であるグレープフルーツです。
店頭でも農薬の使用が表記されていた外国産です。
ミニトマトと同じくよく水洗いしてから、ベジセーフを5プッシュ。
ミニトマトと同じように、黄色い液体が溜まりましたが、少し白くにごっています。
透明コップで見てみると、何か油のようなものが浮いています。おそらく色味をよく見せるためのワックスだと思われます。
グレープフルーツは、皮を食べることはありませんが、食べるときに皮をつかむこともあります。そのときヌルヌルしたワックスや農薬を触ることになります。
特に子供達は、食べるときに皮をつかんだり皿に溜まった果汁を飲みたがります。
皮は食べないとしても下に溜まる果汁は皮(農薬)に浸ってしまいます。あらかじめきれいにしておけば安心ですね。
ベジセーフを使ってみた感想
ベジセーフの使い方
野菜やくだものの表面にプシュプシュ吹きかけます。スプレー式なので、全体にかけるのは簡単でした。
1200回はスプレーできるようなので、一日40プッシュでも1ヶ月は余裕で使えます。
少し待ってから、軽くなで洗いをして水で流します。
強いアルカリ性ですが、野菜や果物の表面につくと、数十秒で中性になりますので触っても安心です。
水や洗剤と違ってこすって洗う必要がないので、レタスやキャベツなでの野菜などの葉物や表面がでこぼこしているものでも使いやすいと思いました。
ベジセーフは臭う?
食品に直接かけるものなので、臭いもポイントです。ベジセーフには塩素や薬品のようなにおいは無く、逆に表面がきれいになるので野菜・果物の素材のにおいが強くなります。
農薬、展着剤、汚れなどがスプレーするだけでとれるなら、料理の前に使っても負担にはなりません。手軽に使えるもの魅力です。
野菜が長持ち!ベジセーフは鮮度維持にも効果的
タンパク質を分解する強アルカリイオン水は、食中毒の原因となる菌の殺菌にも大きな効果があります。
食中毒の原因となる0-157やサルモネラ菌、カビや腐敗菌などの雑菌はタンパク質でできているため強アルカリ液に触れると変性して死滅します。。
ベジセーフで殺菌すれば、鮮度を保ったまま野菜や果物の長期間の保管が可能です。
ベジセーフと重曹はどちらがいい?
農薬を取り除く方法として重曹を使うこともあります。
仕組みはベジセーフと同じで、重曹によるアルカリ性を利用したものです。
しかし、重曹で作れるアルカリ性はPh8~9であり、弱アルカリ性であるため展着剤を落とす効果は限定的です。
ベジセーフを使う利点のまとめ
ベジセーフは、自然の素材を使った強アルカリイオン水です。
野菜だけでなく果物、肉、魚、お米などあらゆる食品に使えます。
また農薬を洗い落とすだけでなく殺菌効果もあるため食中毒の予防にも役立ちます。
吹きつけた後に水で流すだけで、展着剤、農薬、汚れを洗い流すことができるため毎日使っても負担になりません。
いつも農薬が心配だった人、外国産の野菜・果物を敬遠していた人も多いのではないでしょうか?
簡単に使えて効果抜群のベジセーフ。一度使うと便利さがわかります。
コメントを残す