photo by Kanko*
楽しい夏休みに頭を悩ます自由研究
たまってしまった宿題や自由研究を夏休みの終わり頃に追い込まれながらやるのは、いつの時代も同じです。夏休みの風物詩といったところでしょうか。
宿題は子供さん本人にがんばってもらうしかありませんが、頭が痛いのは自由研究です。
宿題と違って子供さん本人は勝手が分かりません・・・それは親も同じことです。
まずは、テーマを決めなくちゃいけません。
といっても、夏休み残りわずかとなれば、日数のかかる「観察系」のテーマは難しいですよね。
そこで、日数が必要でなく、すぐできる、まとめやすい自由研究をいくつか紹介します。
僕(私)の町の放射能マップ
市販されている簡易放射能測定器を使って、地域の放射能を測定する研究です。
市販の放射能測定器は5000円位から販売されています。少し元手がかかりますが、自由研究のその後も使えますので、買って損はないと思います。
内容としては
〇放射能測定器について種類や仕組みをまとめる
〇自分の町や市などを回り放射能を測定し地図形式でまとめる。
高学年である程度のボリュームが必要な場合
もしボリュームを増やしたいなら、地域の放射能量を測定しているモニタリングポストなど日本での環境放射能測定の仕組みなどをまとめてはどうでしょうか?
時間があれば最寄のモニタリングポストを訪れて写真なんて撮れば、研究にも磨きがかかります。
みんなが知りたい内容ですし、今研究はやる価値は十分にあると思います。今回計っておけば、今後放射能が増えているのか減っているのかの基準とすることもできます。
2.発電に関する研究
日本の電力を作っているのは原子力発電所だけではありません。火力、水力、風力、太陽光などさまざまな方法で電気を作っています。
原子力発電の必要性が問われる中、このような発電が注目され重要性を増してきています。
原子力発電も含めて、様々な発電の方法について調べてまとめてみてはいかがでしょうか?
低学年向け
低学年であれば、水力だけとか太陽光や風力発電だけとか内容を絞って、発電の方法をまとめれば立派な研究になります。
風力発電は羽の形も様々ですからそれの特徴などもまとめてはいかがでしょうか?時間があれば実際に訪れて写真など撮ってまとめるのもおすすめです。
水力発電所だと発電所に資料館が併設されているところもたくさんあります。写真やパンフレットを使えばあっという間にまとめられます。
高学年でボリュームが必要な時
原子力、水力、火力、風力、太陽光などいくつかの発電所や発電方法について調べてまとめると十分なボリュームになります。
・発電所の場所を日本地図に示してどの地域に多いか示す
→地図が大変なら地域ごとの数字だけでもいいと思います。
・ それぞれの発電の方法を調べてまとめる
→図も使って分かりやすく発電の方法を説明しましょう
・ 発電量について比較する
→発電量は発電の仕方で大きく違うので調べてまとめましょう
→発電効率も発電方法によって違うのでまとめましょう
・ それぞれの発電方法の問題点をまとめる
→発電方法にはそれぞれ長所と短所があります。
- 原子力発電:発電量が多いけど、事故が起きると放射能が広がってしまう
- 火力発電:放射能の心配がないけど、二酸化炭素を出すため地球の温暖化に影響を与える。燃料が重油のため輸入時の価格が高くなると発電のコストが高くなる
- 太陽光発電:放射能や二酸化炭素などを出さないクリーンなエネルギー
しかし現在の技術ではまだ発電効率が低く発電コストが高い
<おすすめ参考サイト>
火力発電の仕組み:電気事業連合会
水力発電の仕組み:中部電力
火力発電の仕組み:電気事業連合会
発電コントロールシュミレーションをしてみよう:四国電力キッズミュージアム
株式会社ENEOSフロンティア 太陽光発電の仕組み
NSB.I 風力発電の仕組み
中部電力 風力発電の仕組み
日本地図上に発電所の場所を一覧表示したサイト1
日本地図上に発電所の場所を一覧表示したサイト2
手作り蚊取り器に関する研究
人間を最も殺している生き物って何か知っていますか?
それは、ライオンでもサメでも熊でもありません。それは「蚊」です。
それは「蚊」です。えっ?蚊?と思うかもしれませんが、熱帯地域では蚊が病原菌を媒介しマラリヤやテング熱といった伝染病が広がりたくさんの人々が死んでいます。なかでもマラリアによって年間60万人の人が亡くなっています。
蚊は人の血を吸うため、その血にマラリアなどの病原菌が含まれていると次に、血を吸われた人が感染します。
この感染の拡大を防ぐには、蚊の退治しかありません。しかし熱帯地域は蚊が増えるのに必要な水溜りや草などの茂みが多く退治するのは容易ではありません。また貧困地域が多いため殺虫剤などの普及も見込めません。
手づくりで効果抜群の蚊とり器
そこで、フィリピンの会社が画期的なものを開発しました。ペットボトルを使っ「蚊とりボトル」です。
作り方は簡単です。ペットボトルを切ってその中に40度のお湯で溶かした砂糖を入れます。ある程度冷めたらイーストを加えます。
切り取ったペットボトルの口側をひっくり返して差し込んで終わりです。詳しい作り方 偉大な発明!蚊取りボトル
このボトルのおかげで蚊による被害が半減しました。
ポイントはイーストと砂糖です。イーストが砂糖を栄養として2酸化炭素を出します。蚊は二酸化炭素に集まる性質があります(人間によってくるのはそのため)。
その性質を利用してで蚊を集めます。
自由研究内容
〇なぜ蚊は2酸化炭素に集まるかを調べてまとめる
〇ペットボトルにいろいろなものを入れてみて、蚊が取れるものを見つける研究。
・2酸化炭素を出すもので試してみる(イースト+砂糖やドライアイスなど)
・2酸化炭素を出さなくてもビールやジュースなどいろいろなものを試す。
・酸っぱい臭いやくさい臭いを出すものも試してみる
実際に設置してみて蚊の取れた様子を写真付きで記録する。取れなかったものも写真として残す。
どれが一番取れるというまとめ方よりは、〇〇でもとれた、〇〇では取れなかった。
その理由は・・・というまとめの方がいいと思います。工作もできるし、自由研究にもなるし特に低学年向けにはいいと思います。
まとめ
すぐにできる自由研究を紹介しました。夏休みもあと少しです。自由研究はとっとと終わらして楽しい思い出作ってくださいね。
こちらも参考にしてください。
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