夏休みの自由研究は悩みの種
自由研究は、夏休みに出される宿題の中でも頭を悩ませる課題の一つです。
小・中学生は普段研究なんてしませんので、当たりまえといえば当たり前です。
それは、ほとんどの親御さんにとっても同じ事がいえます。「研究」に接したことがあるのは、大学の卒論くらいではないでしょうか?
簡単にまとめるには
研究と言っても小学校、中学校の課題ですからあまり難しく考える必要はありません。ある程度の型にはめ込んでまとめてあげれば、それなりの形にすることができます。
※研究形式の自由研究についてのまとめ方です。観察タイプの自由研究向きではありません
まとめ方とポイント
流れを決める
まずは流れを決めます。基本的な流れは背景→目的→方法→結果→考察になります。これにそってまとめていきましょう。
文章の体系を決める
文章の語尾を統一します。小学校であれば、~しました。~となりました。といった語尾にします。中学校であれば、~を行った。~となった。と少し堅苦しく書くと格式高くなります。
また、研究は客観的な事実が大切ですので、第三者の視点で書く必要があります。
それでは流れに沿ってそれぞれのポイントを紹介します。
背景
背景はその自由研究をしようと思ったきっかけを書きます。背景は省略してもいいですが、あった方が最後の考察につなげやすくなり、まとまりが出ます。
例えば、「最近では、○○が多くなってきていて多くの人が困っています。そこで、○○をすることによってそれが良くなるのではないかと考え自由研究のテーマにしました。」
と、背景を書いておくと考察の時に、「この研究の結果から○○することで○○で困る多くの人のためになると考えられます。」とつなげられるので,研究の意義(意味)が強調できます。
目的
研究の目的を書きます。研究によってどのような結果を見つけたいのか、何をしたいのかを客観的に書きます。
例えば「○○を使って調べることで一番簡単に○○できる方法を見つけること」。といった感じで書きます。
もし背景を省略したのであれば、「○○が○○であるので、○○を使って一番簡単に○○できる方法を見つけること。」といった様にその研究をしようとした目的(背景)もいれるといいです。
方法
研究を行った方法を書きます。研究の世界では誰がやっても同じ結果になることが必要です。
再現できてこそ研究として認められます。自由研究では、そこまで細かく書く必要はありませんが、読んだ人がどのような方法でやったのか分かるように簡潔に書きましょう。
使用機器(使用物品)
まずは、使った物品や道具を書きます。大きさが重要となる場合はそのサイズも書きます。次に実験の具体的な方法を書きます
実験(測定)方法
実験の手順に従って書いて行きます。番号をつけて順序が分かるようにしましょう。やってしまいがちなのは、方法のところで思わず結果も書いてしまうことです。方法だけを客観的に書きましょう。
結果
結果では、結果のみを客観的に書きます。方法で番号をつけているならそれに対応するように番号をつけて同じ順番で結果を書いていきます。
ここで、やってしまいがちなのは、「〇〇となったのは〇〇からだと思います」というように考察で書くべき原因を書いてしまうことです。
ここでは結果だけを客観的に書きましょう。
考察
結果を受けて、そうなった原因(要因)を書いていきます。ここでやってしまいがちなのは、研究で分かったこと以上の事(又は異なる内容)を考察として書いてしまうことです。
例えば、シャボン玉の研究をしていて、洗剤の割合を変えて一番大きなシャボン玉ができる割合を研究していたとします。
実験をして、ある割合で一番大きなシャボン玉ができることが分かったとします。
その考察として、洗剤の割合は〇〇で、少し温めた方が大きなシャボン玉ができることが分かりました。と書いたらどうでしょうか?
温度に関する実験はしていないのに、突然考察で温度に関することが出てきました。これは良くありません。
実験や研究の成果や正当性を多く書きたい気持ちは分かりますが、あくまで実験した内容だけを書きましょう。
この考察では、結果に関する自分の意見のほかに、この研究がどのようなことに役立つかなども書いてみましょう。また今後の展望ということで、「今後〇〇についても調べていきたい」という締めくくりにしてもOKです。
まとめ
自由研究はその名のとおり「自由」な研究です。テーマもまとめ方も個性があっていいと思います。ここで紹介した方法だけでなく、自分なりにまとめ方を「研究」してみてください。
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