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がまんできない偏頭痛の原因と治し方:頭痛を減らす生活習慣を身につけよう

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※2017/09/26:記事の内容を一部修正しました。

頭痛・偏頭痛でつらい思いをしたことはありますか?

日本では15歳以上の成人の1/3に相当する3000万人以上が頭痛や偏頭痛に悩んでいるといわれています。

単なる頭痛といっても、程度や原因は様々です。ほとんどが心配のない頭痛ですが、中には命の危険のある頭痛、痛みによって生活に支障がでる頭痛もあります。

たかが頭痛と思わないで、自分の頭痛のことを知っておきましょう。

頭痛の種類と原因

頭痛には、明らかな病気がないのに起こる一次性頭痛と明らかに原因となる病気があって起こる二次性頭痛があります。

一次性頭痛には、「偏頭痛」「緊張性頭痛」「群発頭痛」があり、さらにこれらがミックスされた「混合型頭痛」があります。

割合としては、緊張性頭痛 > 偏頭痛 >群発頭痛です。今回は偏頭痛について紹介します。

偏頭痛(片頭痛)

頭の片側で起こることが多いため偏頭痛(片頭痛)と呼ばれますが、両側で痛むこともあります。

主な原因は血管の拡張です。血管の拍動にあわせてズキズキと痛むのが特徴です。頭の位置を変える(上や横を向く)と痛みが強くなることがあります。

また、ある一定の周期で痛みが出るのも大きな特徴です。周期は人(原因)によって、毎日同じ時間だったり、毎月同じ日だったりと様々です。

偏頭痛の原因

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頭の中には、たくさんの脳神経がありますが、場所によっては、血管と接している部分があります。

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例えば、脳の中で一番大きい(太い)神経である三叉神経の周りには太い血管があります。何かの原因で血管が太くなると三叉神経に接触してしまうことがあります。

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三叉神経は、接触によって刺激を受けると、痛みを感じると共に神経ペプチドと呼ばれるホルモンを放出します。このホルモンは、血管に炎症を起こすため、血管周囲が腫れてさらに太くなります。

これによって三叉神経には大きな刺激が加り、脳には「痛み」として伝わります。

MEMO
同時に、脳の中の視覚や聴覚、嗅覚、吐き気を調節している部分にも刺激が伝わります。そのため、光や臭いに異常に過敏になったり、吐き気やめまいを伴う頭痛となります。

 血管が太くなってしまう原因は?!

それでは、なぜ血管が太くなってしまうのでしょうか?その原因はひとつではありません。

ストレスの増加

原因のひとつとして「セロトニン」の関与が考えられます。

体調不良や過度のストレスを受けると、血液の成分のひとつである血小板から「セロトニン」という物質が過剰に放出されます。このセロトニンは血管を収縮させる作用があるため、血管は細くなります。

その後、セロトニンが分解されて効果を失うと、その反動で血管は(一時的に)もとの太さより太くなります。

その結果、血管によって脳の神経が刺激され、頭痛の原因となります。

MEMO
一日の中で、仕事や学校などでストレスを感じて細くなった血管は、自宅に帰ってリラックスすると、その反動で太くなり神経を刺激することになります。毎日夜に頭痛がおきる人はストレスが原因かもしれません。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスも頭痛の大きな原因と考えられています。特に、女性ホルモンであるエストロゲンは、血管を広げる作用があります。

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出典:スッきりんのバイバイ頭痛講座

エストロゲンは、女性の生理周期によって大きく増減します。特に、生理の数日前は大きく減少するため血管が細くなり、頭痛の原因となります。

毎月同じ頃に頭痛が起きる人はホルモンが原因かもしれません。

睡眠の不足

睡眠不足が続くと頭痛がおきやすくなります。神経には自律神経と副交感神経があります。

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起きているときは交感神経が働き、体を活発に動かす指令を出しています。逆に睡眠中は副交感神経が働き体を休めるよう働きかけます。

睡眠時間が不足すると、交感神経がずっと働き続けることになりやがてうまくコントロールできなくなります。

そうなると、神経が過敏になったり、血管の拡張・収縮のコントロールがうまくいかなくなります。その結果、頭痛の原因となります。

食事などの影響

食べ物、飲み物も頭痛の原因となることがあります。

カフェインを含むコーヒーや緑茶、チラミンという成分を含むチーズやチョコレート、ポリフェーノールを含む赤ワインなどは、血管を拡張させるため頭痛の原因となります。

喫煙の影響

喫煙も頭痛の大きな原因のひとつです。

喫煙中はニコンチンの間接的な作用によって血管は収縮し、喫煙後はその反動で拡張します。

その結果、頭痛が起きる原因となります。その他にも、喫煙は血行を悪くする働きがあるため、緊張性頭痛の原因ともなります。

治療法は?

頭痛の原因は人それぞれです。まずは自分の頭痛の原因を探しましょう。

ストレス性の頭痛には

日常生活で、ストレスと取り除ければ一番いいのですが、なかなかそうはいかないものです。

頭痛の出る時間帯が決まっているのであれば、頭痛を和らげる対処をしましょう・

毎日夜に頭痛が起きるのであれば、その時間帯はあまり動かず(頭の位置を動かさない)リラックスして過ごしましょう。

ただし、血管を広げてしまう入浴やマッサージは厳禁です。こめかみの部分を冷やして、血管の拡張を抑えるが効果的です。

ホルモンバランスの乱れには

女性にとってホルモンのバランスを整えるのは簡単ではありません。規則正しい生活をするのはもちろんですが、激しい運動を控えたり、場合によっては痛み止めを使いましょう。

睡眠不足が原因の場合には

もっとも、現実的に予防可能なのが睡眠不足の解消です。できるだけ、睡眠時間をとるようにしましょう。

もし、十分な睡眠時間がとれない場合は、日中に10分程度でもいいので、睡眠をとりましょう。(※眼をつぶるだけでも効果があります)

食事などにも注意

好きなものを我慢するのは大変ですが、カフェインを含むものをできるだけ量を減らすことで、頭痛を減らすことができます。

喫煙によるもの

喫煙する人にとって、禁煙はつらいものですが、できるだけ量を減らしたり、思い切って禁煙してみてはいかがでしょうか。

痛み止めの使いすぎに注意

頭痛の原因を根本的に治すには、時間がかかります。また、どうしても治せないこともあります。

そんな時に頼れるのは、やはり頭痛用の痛み止めです。

しかし、痛み止めに頼ってばかりいると、効きづらくなるとともに、神経が過敏になってしまうため薬を使っていない時の頭痛がひどくなる可能性があります。

ここまでで紹介したような方法で頭痛を抑えて、どうしても我慢できないときだけ痛み止めを使うようにしましょう。

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