あなたは家(部屋)を借りるときに、何を重視して探しますか?
・ゆったり暮らしたい人は、部屋の広さや間取り
・明るい部屋で暮らしたい人は、日当たり
・便利な場所で暮らしたい人は、コンビニやスーパーなどの周辺環境
・通勤や通学に苦労したくない人は、駅や職場、学校からの距離
・安全に暮らしたい人は、高層居住階
などなど、部屋に求めるものが違えば、家(部屋)選びの基準もそれぞれです。
ぜひ加えてほしい基準は「ガスの種類」!
でも希望の条件を満たすものは、なかなか見つかりませんよね。
もちろん高い家賃を払えば希望に近い家(部屋)が見つかるかもしれませんが、毎月必ず払うものですので、できるだけ抑えたいものです。
気に入った物件があっても予算を超えてしまって諦めたり、似たような物件なら少しでも家賃が安い方が魅力的です。
でもちょっとまってください。あなたの基準に「ガスの種類」を入れてみてください。
ガスの種類
えっ?ガスの種類?何が違うのか気にしたことないなぁと思っている人も多いと思います。
ガスの種類には大きく分けて「都市ガス」と「プロパンガス」の二つがあります。
都市ガス
photo by kouhou shiniwate
ガスホルダーや採掘拠点などからガス管を通じて供給されているガスのことです。「都市」とついていますが場所に関係なく都市ガスと呼ばれます。
一般企業または自治体の地方公営企業が供給を行っています。全国に200を超える都市ガス事業者があり、そのうち東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガスが大手とされています。
各事業者は営業地区内にガス管を張り巡らし、そのガス管を通じてガスの供給を行っています。現在は天然ガスに少量のLPGを混ぜて熱量が調整してあります。
ガス料金は電気などと同じく国の許認可料金となっていて、公共料金のひとつにされています。
プロパンガス
photo by Akira Asakura
プロパン、ブタンなどを主成分とした液化石油ガス(LPG)のことです。圧縮することで常温で液化できるガス燃料の一種です。プロパンガス、LPGとも呼ばれます。
熱量は天然ガスである都市ガスよりも高く飲食店でも使われますます。家庭用の他に自動車の燃料や火力発電所の燃料としても使われます。家庭用の場合は専用のボンベによって配達されコンロ、給湯器、業務用機器などに使われます。
販売には経済産業大臣又は都道府県知事に登録が必要です。専業の販売業者又は米屋、燃料店、酒屋などが兼業で販売しています。
公共料金ではないため、ガス料金は各事業者が独自に設定しています。
ガスの種類とガス料金
このように同じガスでも、ガスの種類や供給方法が全く違います。
それ以上に違うのが、料金の決まり方です。
都市ガスの料金は、国の許認可料金であり、国によって決められている公共料金です。電気代などと同じように勝手に設定することはできません。
それに対してプロパンガスは、自由市場なのです。つまり、1杯500円のラーメンもあれば1000円のラーメンがあるのと同じです。販売業者が自由に決められるのです。
そのため、プロパンガス(LP)ガスの単価は、都市ガスよりもはるかに高く設定されています。販売業者にもよりますが、プロパンガスは場合によっては都市ガスの2~3倍にもなる場合があります。
つまり、都市ガスで月3000円だった人は、引越し先がプロパンガスだった場合ガス代は6000円~9000円までかかる可能性があるということです。
もし気に入った家(部屋)があって、家賃が予算オーバーだとしても、都市ガスであれば安くなる分を家賃の予算にまわすことができます。
部屋を探す時は不動産屋で、プロパンガスなのか都市ガスなのか必ず確認しましょう!
料金を気にしていると料理もお風呂も存分に楽しめません。都市ガスを選べばきっと幸せになれるお部屋が見つかります(^_^)
すでに住んでいる部屋がプロパンガスの場合はこちらをご覧ください。
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