ハローワークの求職者支援制度
ハローワークの求職者支援制度をご存知ですか?
「求職者支援制度」とは、雇用保険を受給できない方が、職業訓練によるスキルアップを通じて早期就職を実現するために、国が支援する制度です。
この制度を利用することで、介護職員初任者研修の講座を無料で受講することができます。
介護資格取得支援制度とは
ハローワークの求職者支援制度では、さまざまな職業の技能の取得を支援していますが、その中のひとつに介護資格取得支援制度があります。
人手不足が深刻で、就職しやすい介護・福祉系への就職を支援する目的で、介護職員初任者研修の講座を開設しています。
講座の受講は無料なので、大変な人気となっています。
介護資格取得支援制度の申し込み資格
介護資格取得支援制度は誰もが利用できるわけではありません。
無職の人の就職の支援が目的なので受講するにはいくつか条件を満たさなければなりません。
無職であるか?
あくまで無職の人への就職支援の制度であるため、会社員、派遣社員、自営業などの職についている人は対象外となります。※専業主婦の方は受講対象となります。
雇用保険は受給している?
雇用保険の受給資格があっても、なくても無料で講座を受講することができますが、名称が異なります。
・雇用保険の受給資格がない・・・求職者支援訓練
・雇用保険の受給資格がある・・・公共職業訓練
どちらも、名称が違うだけで受講できる講座の内容は同じです。ただし、それぞれ受けられる条件と定員数が違うので注意してください。
試験について
介護資格取得支援制度の申し込み期間
募集は年に数回程度です。自治体によって違いますので、HPなどでご確認ください。
筆記試験・面接
講座を受講する基礎学力、希望動機などを確認するために行われます。
一般常識問題や学力試験(中卒程度)、作文などの他に面接試験が行われます。
介護職員初任者研修の講座の受講
実際の講座を受講する
試験に合格すれば、無料で講座を受講できます。
ただし、カリキュラムはハードです。週に5日、1日8時間という過密スケジュールです。介護職員初任者研修の場合は全講座あわせて130時間受講する必要があります。
終了試験と資格取得
ハローワークに限らずどこで介護職員初任者研修を受けても、終了試験は必ず行われます。確認程度の試験なので、普通に勉強していれば問題なく受かります。
合格すると介護職員初任者研修の資格を取得することができます。
介護資格取得支援制度のデメリット
無料で講座を受講できる介護資格取得支援は、魅力的な制度ではありますが民間のスクールに比べてデメリットも多くあります。
スケジュールがきつい
1日8時間を週5日というような過密スケジュールで行われます。介護職員初任者研修は130時間の受講が義務付けられているため、遅刻や欠席すると補習を受ける必要があります。
日中ずっと受講することになるため、予定をいれることは、ほぼ不可能です。
完全に無料では受けられない
受講料が無料であり、その分民間のスクールよりは安いといっても、テキスト代は数万円かかります。元手とやる気がないと無駄になってしまいます。
倍率が高い
就職難と介護資格の人気によって介護資格取得支援制度は非常に人気があります。
自治体によっては5倍以上の競争率となっています。そのため、なかなか受けられません。
受講できる時期が決まっている
民間のスクールと違い、募集時期は年に2回程度です。そのため、その時期が来ないと申し込みできません。
ハローワークの介護資格取得支援制度の最大の魅力は、講座の受講が無料という点に尽きます。受講中は、他の仕事はできませんし、きついスケジュールで挫折してしまう人も多いようです。
現在求職中で、将来介護の仕事を考えているのであれば、働きながら無料で資格をとれる「かいご畑」などの民間のサービスも利用してみてはいかがでしょうか?
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