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顔のむくみや足のむくみにはワケがある。原因と予防法

むくみの正体

むくみの原因となるのは、体の水分です。

成人の体は約65%が水分といわれています。体重が60kgあれば約40リットルは水分ということになります。

とはいっても、体の中に単に水として40リットルあるわけではありません。組織液として細胞の中や細胞の外にあったり、血液や脊髄液の成分として体の中を循環していたりします。

MEMO
唾液や涙などにも多くの水分が含まれています。いずれにしても、体の中の水分は体液の一部として、非常に重要な役目を果たしてくれています。

 

体中の水分の内訳

  • 細胞内(45%)
  • 組織液(15%)
  • 血液中(5%)

 

体内での水分の役割

  • 血液の主成分として栄養素を体中に運ぶ
  • 不要物を回収して体外に排出する
  • 電解質のバランスを維持する
  • 浸透圧を調節して細胞を維持する
  • 発汗作用により体温を維持する

 

水分の供給と回収

体の中にある40リットルの水分は、ずっと同じではありません。

新しい水分と古い水分は常に入れ替わっていて、約2週間でまったく新しくなります。

一日に換算すると約3リットルもの水分が出入りしていることになります。

MEMO
水分は、ほとんどが食べものや飲み物から補給されます。口から入った水分の大部分は最終的に腸から吸収されます。吸収された水分は血管を通って体中に運ばれていきます。

そして毛細血管を通して(栄養を含んだ)必要な水分が細胞・組織に供給されます。それと同時に、(老廃物を含んだ)不要な水分が回収されます。

しかし、不要な水分すべての回収できるわけではありません。供給された水分量の1~2割に相当する老廃物を含んだ水分は、血管から回収することはできません。

残ってしまった水分はリンパ管によって体内に戻されます。

リンパ管の仕組みと役割

リンパ
photo by ピップ製品情報

リンパ管は体中に張り巡らされていて血管に似た構造をもっています。中はリンパ液といわれる体液が流れています。

しかし、血管の様にポンプ(心臓)によって流れているわけではありません。

リンパ管のリンパ液は筋肉の動き(収縮)によって流れます。筋肉が緩んだり締まったりすることで、リンパ管は伸びたり縮んだりします。

その力を借りてリンパ液は流れます。ウシのお乳の搾乳を想像してみるとピンとくると思います。

搾乳

そ例外にも、近くを通る動脈の拍動もリンパ管の流れの元になります。

むくみができる原因は大きく2つ

リンパ管による水分の回収不足

心臓のようなポンプがないリンパ菅の流れは非常に弱いです。

動かずじっとしていると筋肉の動きによる流れが作り出されないため、滞留しやすくなります。

また、重力に逆らって体を上っていくには、ある程度の流れと圧力が必要です。

立ちっぱなしの仕事や歩き回る仕事をしていると足がむくのむのはそのためです。

足のむくみを悪化させる要因

  • 一日の中で立っている時間が長い。
  • 冷え症などで血液の流れが悪く拍動によるリンパの流れが弱い
  • 足の筋肉が弱く、リンパ液の流れを作る力が弱い


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血流がよくなると

  1. 血管からの水分の回収が増える
  2. 血管の拍動が多くなるため、リンパ管の流れがよくなり水分の回収が増える

ことが期待できます。

体の中の水分濃度による水分量の増加

体内の水分量を決めているのが濃度です。

MEMO
水分は濃度が低いところから高いところに移動する性質があります。
例えば、漬けもを作るためにキュウリに塩をまぶすと、外側の方が濃度が高いため次第に水分がしみ出てきます。

体でも同じような事がおきます。

塩分は体内に入るとナトリウムに変わります。塩分を取り過ぎると血液中のナトリウムの濃度が高くなります。

ナトリウムの濃度が高くなると、濃度の低い細胞から血管内に水分が移動します。

その結果、血液の量が多くなります。

流れる血液量が多くなると、心臓はより強く拍動し血圧が上昇します。

それ以外にも体は、血管中の水分量を多くしてナトリウムの濃度を薄くしようとして、水分を要求します。

塩分を取り過ぎるとのどが渇くのはそのせいです。

水分を多くとることになり、血液中の水分がさらに多くなります。

ナトリウムの増加と+水分摂取量の増加による血液量の増加

これらの要因が相乗効果を生んで、むくみを引き起こすことになります。

カリウムの働き

水分量の増加によるむくみの改善に大切な役割を果たすのは「カリウム」です。もともとナトリウムと同じように細胞の中や外にある成分です。

このカリウムには利尿作用があります。つまり、おしっこをたくさん出す働きがあります。

おしっこをたくさんすとと一緒にナトリウムが出て行きますので、血液内のナトリウムの濃度を下げることができます。

ですので、いつもむくみに悩んでいる人は、このカリウムが足りていない可能性があります。

標準摂取量は成人男性2000mg/日、女性1600mg/日といわれています。

カリウムを多く含む食品
さつまいも:中1本でカリウム約550mg
アボカド :半分でカリウム約500mg
ヨーグルト:230gでカリウム約600mg
ほうれん草:1束でカリウム700mg
バナナ:1本で350mg

食品からも摂る事ができますが、毎日欠かさず食べるのは大変な量ですね。

ちょっと無理そうという人はサプリメントなどで補いましょう。


とうもろこし由来のカリウムと、血流を良くする成分(L-シトルリン、ポリフェノール、金時生姜、リコピン)をたっぷり配合したサプリメントです。

アルコールとむくみ

お酒が好きな人の悩みのひとつがむくみです。次の日に足や顔がパンパンになってしまいますよね。

なぜ?お酒でむくみが出やすくなるのでしょうか?

お酒を飲んだ次の日にむくんでしまう理由

お酒を良く飲む人は経験があると思いますが、アルコールには強い利尿作用があり、おしっこが近くなります。

尿がたくさんでると、体の水分が減るためは、喉が渇きはじめます。その結果さらに多くのアルコールや水分を取ることになります。

おしっこで出る量と、飲む量が同じくらいであれば問題ありません。

しかし、アルコールの量が多くなって酔ってくると、体の調節機能がおかしくなってきます。

ますます喉が渇いてくるのでおしっこで出る以上に水分を飲んでしまいます。

酔ったまま寝てしまう人も多いと思いますが、就寝中は抗利尿ホルモンの働きで尿の量が減りますので、体内の水分量は長時間多い状態となります。

血圧が高い+水分量が多い => 朝起きると、体中がむくんでいる

これがアルコールを飲んだ次の日にむくむ原因です。

お酒を飲んだ翌日のむくみを減らすためにできること

・寝る直前にもう一度だけトイレに行く
・足を高くして寝る
・朝起きたらお風呂かシャワーで体を温める

まとめ

むくみは、体の水分が原因です。いつもむくんでいる人には何かの原因があります。

食生活や生活習慣(運動など)の改善に積極的に取り組めば必ず良くなります。

露出の多くなる夏が来る前に、むくみにくい体作りをしておきましょう!

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