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毎日洗っても頭皮のフケが出る原因と予防法

清潔にしていても出てしまうフケの正体

頭皮からでるフケは昔から不潔の代名詞のような使われ方をしてきました。

実際、肩や襟がフケだらけの人、頭をかくと白い粉が飛び散る人には近寄りたくないですよね。

しかし、フケ=不潔というのは間違いです。確かに頭皮を不潔にしているとフケのでる原因になりますが、フケで悩んでいるほとんどの人は毎日頭を洗って清潔にしています。

フケの正体

フケの正体は、角質細胞の集まりです。

頭皮は髪の毛に覆われていますが、皮膚の一部です。他の皮膚と同じように盛んに新陳代謝(ターンオーバー)を行っています。皮膚のターンオーバーの周期は約28日です。

頭皮は、基底層→有棘層→顆粒層→角質層の4つの層に分かれています。

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基底層では、常に角化細胞が生まれ続けています。角化細胞は、有棘層→顆粒層と進み最後に角質層に達して、角質細胞となります。

角質層では角質細胞が積み重なっていきます。そして最後に、垢として剥がれ落ちます。これが「フケ」の正体です。

つまり誰の頭皮からもフケは出てきます。しかし、正常なターンオーバーを得てはがれ落ちた角質層は小さくほとんど見えません。ほとんどが洗髪時に流れ落ちてしまいます。

一方、頭皮の環境が悪く、炎症を起こしたり乾燥によってダメージを受けるとターンオーバーが正常に行われません。角化細胞が角質層に進む前に角化細胞がはがれ落ちます。角化していないため、塊として剥がれ落ちることでサイズが大きくなります。

これが、目で見えるようなフケとなります。

フケの種類と原因

フケ大きく分けて乾燥フケと脂性フケの2種類があります。

乾燥フケ

頭皮の乾燥が原因となるフケです。

頭皮の洗いすぎによる乾燥

乾燥の原因はいろいろありますが。一番多いのが頭の洗いすぎによる皮脂性分の不足です。

最近は頭皮の油が悪者とされ、皮脂性分を根こそぎ落とすような強い洗浄力をもったシャンプーもたくさん販売されています。

確かに皮脂が多すぎると、トラブルの元となりますが、少なすぎるのも問題となります。頭皮からは常に皮脂が分泌されています。その皮脂は頭皮からの水分の蒸発を抑えるために、皮膚の水分が保たれます。

過剰な頭皮の洗浄は必要最低限の皮脂を奪い、それによって頭皮が乾燥してしまいます。乾燥によって細菌に感染しやすくなったり、ボロボロになってしまいます。

角質化する前にはがれ落ちるため、サイズも大きくパラパラと頭皮から落ちてきます。乾燥した肌は敏感なためかゆみも強くなります。

体質による乾燥

もともと体質が乾燥肌の人やアトピーのある人は、頭皮も同じような環境になります。これからの季節は乾燥しやすくなるので、頭皮ケアに特に注意が必要です。

脂性フケ

頭皮にはたくさんの皮脂分泌腺があります。その皮脂は頭皮にとって重要です。

・頭皮の水分の蒸発を防ぐことで、頭皮細胞を保護する。
・常在菌であるマセラチア菌の栄養源となる
・紫外線から頭皮を保護する

などが大きな役割です。しかし、食生活や体質によって頭皮に過剰な皮脂が分泌されると問題が起きます。

頭皮には常在菌であるマセラチア菌がいます。マセラチア菌は、適度な量であれば頭皮にはなんの問題もありません。それどころか、他の菌の繁殖を防ぎ頭皮を保護してくれます。

しかし、梅雨や夏などの高温多湿な環境と過剰な皮脂成分があると爆発的に繁殖してしまいます。

マセラチア菌は、皮脂成分を分解する時に遊離脂肪酸を作り出します。遊離脂肪酸は肌にとっては刺激物となります。そのため増えすぎたマセラチア菌によって肌が刺激され脂漏性湿疹・皮膚炎を引き起こします。

炎症によって脂質を含んだ角質細胞が剥がれ落ち、ベタッとした大きなフケができあがります。頭をかいた時などに爪や指に着くフケはこの脂性フケです。

頭皮からのフケを減らすには

乾燥フケを減らすには

乾燥フケを減らすには、頭皮の保湿が最優先です。

洗浄力の強いシャンプーの使用は控えてください。特に細菌の洗浄力を売りにした安価なシャンプーはラウレス硫酸を主体としています。ラウレス硫酸は頭皮には強い刺激を与えます。強い洗浄力で皮脂を過剰に洗い流し、刺激物ともなるため頭皮にいいことは1つもありません。

また、トニックシャンプーなど頭皮をスカッとさわやかにするようなシャンプーも控えてください。このタイプのシャンプにはアルコール成分がふくまれているため頭皮の水分を奪います。

できるだけ天然の成分をもっていて、頭皮を保護する成分をもっているシャンプーをおすすめします。

脂性フケを減らすには

脂性フケの原因は、頭皮の皮脂です。しかし皮脂を取り除くため、洗浄力の強いシャンプーを使うことはおすすめしません。

脂漏性湿疹・皮膚炎の原因は常在菌が原因です。治すには根本的には常在菌を減らす必要があります。重症になってしまえば、皮膚科で抗菌剤を処方してもらうしかありませんが、市販品にも抗菌成分が含まれているものがあるので紹介します。

持田ヘルスケアのコラージュフルフルネクストシャンプーは市販品として始めてセラチア真菌などのカビ菌に効ミコナゾール硝酸塩を配合しています。この成分はマセラチア菌の増殖を抑えてくれます。さらに、低刺激で無香料タイプなの頭皮に安心です。

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