介護資格取得にかかる費用と期間。一番負担が少ない方法は?

介護

日本の高齢化と37万人という深刻な人手不足

日本は世界的にも類を見ない長寿国となりましたが、深刻な高齢化を抱えています。

そのため、急ピッチで介護関連施設の建設と関連法案の整備が進んでいます。 しかし、肝心の介護職員の育成が進んでいません。

2025年には介護職員が37万人が不足する

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厚生労働省 平成27年6月Press Release

厚生労働省のプレスリリースによると、2025年には介護の人員は253万人が必要とされているのに対して、現在のままだと215.2万人の人員しか供給できません。

つまり、37万人が不足するということになります。

介護の仕事と資格

介護の仕事は、非常に特殊です。

高齢者を安全にお風呂にいれたり、食事の介助をしたりと内容は多岐にわたります。 また、排便のお手伝いや話し相手になるなど、根気のいる仕事でもあります。

このように非常に特殊な仕事内容ですが、資格がなくても介護の仕事をすることができます。

そのため、多くの人が介護の仕事を始めています。

しかし、これからは資格があるとないとでは、確実に「差」が生まれます。

介護資格の種類と取得の方法

介護の資格は一般的なものをあげると次の4つです。

・介護職員初任者研修
・実務者研修
・介護福祉士
・ケアマネジャー

このうち、最初に目指す資格は介護職員初任者研修になります。

介護職員初任者研修

もともとホームヘルパー2級という資格でした。こちらをご存知の方も多いのではないでしょうか?

ホームヘルパー2級は2013年の3月に廃止され、代わりに介護職員初任者研修という資格になりました。 この資格を取得するには、合計130時間の講義の受講が必要になります。

職務の理解・・・6時間
介護における尊厳の保持・自立支援・・・9時間
介護の基本・・・6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携・・・9時間
介護コミュニケーション技術・・・6時間
老化の理解・・・・6時間
認知症の理解・・・3時間
障害の理解・・・3時間
心と体の仕組みと生活支援技術・・・75時間
振り返り・・・4時間

ホームヘルパー2級との大きな違いは、実習や演習がなくなってしまったことです。現場からはこれで大丈夫か?という疑問の声も出ていたようです。

しかし、実習、演習をするには実地訓練をする場所と時間が必要です。有資格者を増やすためにはやむ終えないことかもしれません。逆をいえばとりやすい資格になりました。

とはいっても講義はしっかり130時間受ける必要があります。欠席したり遅刻した場合は、補講を受ける必要があります。

すべての講義をしっかり受講したら、最後に簡単な確認テストが行われます。

MEMO
習ったことの確認をするためにテストで難しくはありません。万が一落ちてもテストは何度も受けられます。

介護職員初任者研修の目的と資格をとる意味

厚生労働省では介護職員初任者研修の目的をこのように明記しています。

介護に携わる者が,業務を遂行する上で最低限の知識・技術とそれを実践する際の考え方のプロセスを身につけ,基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的として行われる

つまり、特殊な仕事である介護の仕事に関して、最低限の知識と技術を身につけてもらうための研修です。

最低限といっても、介護知識のない無資格の人と比べれば知識量はまったく違います。

身に着けた知識から、介護とは何か?高齢者とは何か?老化や認知症とは何か?などを考えながら介護をすることができます。

また、介護の現場において上司の指示も確実に理解でき、知識に基づいた自分なりの介護を実践できるようになります。

知識があることでやりがいも生まれてきます。

資格があることによる給料・待遇の差

よく聞かれるのが資格をとると給料があがるのか?待遇は良くなるのか?という点です。

せっかく授業料を払い、130時間も勉強して手にした資格です、待遇は気になりますよね。

介護職員初任者研修資格に対する待遇は、施設によって違います。どう評価するかはその施設しだいです。

参考までに厚生労働省のHPの資料を紹介すると

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出典:第1回社会保障審議会福祉部会 福祉人材確保専門委員会 平成26年10月

平成25年のデータでは、無資格の人に比べて、平均で15000円/月の給与の違いがあります。平均値ですので、これ以上の施設もあれば、これ以下の施設もあります。

いずれにしても、持っていれば多少なりとも給与のUPが期待できそうです。

資格者を増やしたい政府の方針は変わりませんので、今後はさらに有資格者のメリットは増えていくと思われます。

就職に有利になることも

介護の人手が不足しているといっても、まったく知識のない人ばかりでは現場が大変です。

そのため、最近では、介護職員初任者研修資格を持っていることを採用条件とする施設も増えています。

もちろん、資格がなくても就職のチャンスはありますが、資格を持っていた方がより待遇のよい施設に採用される可能性が高くなります。

介護職員初任者研修資格取得にかかる費用と期間

資格取得にかかる費用は、スクールによって違いますが、大体80,000~150,000円位です。 かなりの差がありますが、カリキュラムの自由度や講師陣の質、受講する施設の設備の充実度なども関係しています。

期間は、カリキュラムの組み方次第で大きく違います。最短で1ヶ月で、平均で2~3ヶ月です。

MEMO
スクールによっては、最短でとれることを売りにしているところもありますが、土日や夜の受講などカリキュラムが厳しい可能性もあります。自分のペースで受講できるところを選びましょう。

介護の資格を取るにはどうするの?

講義の受講の仕方は、民間のスクールを利用したり、ハローワークの介護資格支援制度を利用したりとさまざまです。中には介護の仕事をしながら無料で受講できるところもあります。

一般的なのは民間のスクールに申し込んでの受講です。 ニチイや三幸福祉カレッジなどの大手のスクールから小規模のスクールなどさまざまです。

選ぶ際に気をつけること

受講料金

受講料は、スクールによって全然違います。

単なる受講料だけを宣伝しているところが多いですが、教科書などの教材費、欠席したときの補講に費用がかかるかなど、しっかり調べて総合的に判断しましょう。

カリキュラム

どのスクールでも130時間の講義科目は同じです。

しかし、大手のスクールは、人数が多いため複数の会場が用意されます。またその分、カリキュラムに余裕があったり、補講を受けやすかったりとメリットは多いです。

カリキュラムが厳しく、講義が一日中びっちり組まれていると、大変で長続きしません。バイトや他の予定をいれることができません。

カリキュラムの自由度が高いところを選びましょう。

受講場所

スクールによって講義を受ける場所は違います。大手の方が複数の会場を持っているため、通いやすいと言えます。

冷暖房などの設備や快適な環境で受講したいなら、ある程度大きなスクールが良いでしょう。

金額に惑わされないでスクール選びは慎重に

スクール選びは、受講料の安さだけで判断してはいけません。

カリキュラムや講師陣の質、講座の開催場所など総合的に判断しましょう。

複数のスクールを比べてみることが大切です。一括請求サービスなどを利用して効率的に探しましょう。

また、現在介護の現場で働いている方、働きながら資格をとりたい方は、働きながら無料で講座を受講する方法もありますので、活用してましょう。
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