これで納得!車酔いがすぐに治らない原因と治すためにできること

酔う

もうすぐ、夏休みシーズンが始まります。帰省したり、レジャーへ出かけたりと遠くに出かける機会もぐっと増えてきます。

でも、乗り物酔いをしやすい人にとっては長時間の移動はつらいですよね。せっかくのウキウキ気分も半減してしまいます

乗り物酔いをしてしまう科学的な理由効果的な改善方法を紹介します

乗り物酔いはなぜするのか?

そもそも、なぜ乗り物酔いをするのでしょうか?

それは、人間が動きを感知する仕組みに関係しています。

人間が動きを感知する仕組み

人間は、自分の動きや空間的な位置を目と耳で検出しています。

目による動きの認識

人間は目からの視覚情報で自分がどちらに動いているかを認識します。

具体的には景色の動いている方向から自分の動いている方向を推定しています。

耳からの動きの認識

人間は耳にある器官からの情報でどちらにどのくらい動いているか認識します、

耳には音を聞くという役割の他に、動きを検知したり平衡感覚を保つという役割をもっています。

耳にある「三半規管」「前庭」には、リンパ液という水が入っています。
体が傾くと、リンパ液も傾くため、それによって動きを検知することができます。

  • 三半規管:上下、左右、前後の動きがわかり体の回転の動きがわかる
  • 前庭:上下、左右の動きがわかり、体の動きの速さや水平方向の動きがわかる

このような仕組みで、常に目と耳からの情報で体の動きや速さ(加速度)を検知しています。

乗り物酔いがおきるメカニズム

乗り物酔いは、気分悪くなるだけでなく、嘔吐したり、頭が痛くなったりと辛い症状を伴います。

乗り物酔いで気分が悪くなって実際に症状がでるまでには、3つの段階があります。

第一段階:情報のズレによる混乱

乗り物に乗ったときの動きの情報のズレ

車や電車に乗ると、窓から景色を見ることになります。

たとえば、車に乗って右側の窓から外を見ると景色は左→右に流れます。
よって、視覚情報からは、体は左方向に動いていると認識されます。

しかし、車はまっすぐ走っているため耳にある前庭からの情報では、体は前後方向に動いていると認識されます。
つまり目からの情報と耳からの情報にズレが起きます

車の中で本を読んでいるときも同じです。

目からの情報では静止しているのに、耳からの情報では前に進んでいます。この場合も目と耳からの情報にズレが生じます

この情報のズレと不規則な動きが、乗り物酔いの根本的原因です。

第二段階:脳が不快と感じる

脳が感じる不快感

情報のズレは、脳の「扁桃体」という部分に送られます。

扁桃代では過去の経験と照らしあわせて、この情報のズレや混乱が「快適」なのか「不快」なのかを判断しています。

あまり経験したことがなかったり、過去に嫌な記憶(乗り物よいをした記憶)があったりすると、扁桃体は不快と判断します。

第三段階:乗り物酔いの症状がでる

自律神経の興奮

その不快感は、自律神経に伝わります。

すると自律神経は「不快」というストレスに対抗するために、ストレスホルモンを出します。

そのストレスホルモンによって自律神経が興奮し、胃腸の動きが強くなったり弱くなったりを繰り返しそれが吐き気につながります。

口の中が酸っぱくなったり、胃がキュッと締め付けられるように感じるのはそのためです。

また、アドレナリンなどの神経伝達物質が過剰に出たり、血圧が上下することで、顔面蒼白や無表情になり、冷汗がでてきます。

複雑なメカニズムでおこる乗り物酔い

このように、乗り物酔いは複雑なメカニズムで起こっています。

決して乗り物酔いする人の「気が弱い」わけでも「気合いが足りない」わけではありません。
もっと、潜在的な問題です。無意識の問題なので、すぐに直るわけではありません。

乗り物酔いは、あっという間に直すことはできませんが、和らげたり、次第に酔いにくくすることができます。

乗り物酔いを和らげるには

情報の混乱を減らす

一番大事なのは、最初の情報のズレを減らすことです。耳からの情報はコントロールできませんので、目からの情報を工夫しましょう。

遠くを見る

室内をばかりを見ていると、目からは静止した視覚情報しか入ってきません。

なるべく外を見ましょう。そのとき景色の動きが大きいと、情報のズレが大きくなりますので、なるべく遠くの景色を見ましょう。

できれば助手席にのる

もし、可能であれば助手席に座りましょう。助手席であれば前方を見ることができるため、動きが少ない遠くの景色を見ることができます。

また、車の走る方向やカーブ、減速する場所などが予想できるため、感覚的に情報のズレを修正することができます。(運転手が酔いづらい理由もここにあります)

不快と感じないようにする

扁桃体が「不快」と感じにくくするために、好きな音楽を流したり、会話をしたりしながら過ごしましょう。

また、到着した後のことなど、未来のことを考えるようにすると効果的です。

自律神経の興奮を抑える

不快と感じても、症状が出るかどうかは、自律神経の興奮の強さにかかっています。

うまくストレスを抑えることができれば、和らげることができます。

ストレスを減らすために

体調を整える

もっとも悪影響を与えるのが睡眠不足です。前日はしっかり寝ておきましょう。

適度な空腹感

食べ過ぎも吐き気を強くしますが、空腹過ぎるのもよくありません。

室温を整える

室内の温度は涼しめにしましょう。エアコンだけでなく時々車内に風を入れてあげると効果的です。

臭いに注意する

臭いは乗り物酔いに大きな影響を与えます。強い臭いと柑橘系の臭いは乗り物酔いを悪化させます。芳香剤などに注意しましょう

服装に気をつける

服装も症状を悪化させる原因になります。首元やお腹を締め付けるものは、避けましょう。

食べ物や飲物に気をつける

臭いだけでなく飲食物も症状を悪化させます。

ミカンなどの柑橘系の味は避けましょう。酢昆布や梅干しなどはよい刺激となるため、酔いの防止に効果的です。

自律神経の興奮を和らげる

冷やしたタオルなどを首の後ろに当てると、自律神経が落ち着きます。
冷えたジュースや割ると冷たくなるアイスノンなどを利用するのも効果的です。

酔い止めを服用する

どうしても不安だったり、長時間乗る場合は、酔い止めを使いましょう。

最近では、眠くなりにくいものや子供用もあります。薬となると抵抗があるかもしれませんが、楽しい旅のためと割り切って使ってみましょう。

良い経験をつめば必ず酔いずらくなります

乗り物酔いは、少しずつ、なりづらくなります。

それは、扁桃体が学習するからです。今回紹介したような方法で、乗り物酔いを和らげて、「大丈夫な経験」をすることで、扁桃体が「不快」と判断しなくなっていきます。

扁桃体の判断は無意識のうちにされるので、一回だけではそうなりませんが、何回か繰り返すことで、扁桃体の感じ方が「不快」→「ちょっと不快」→「快」→「愉快」と変わっていきます。

私は大丈夫という気持ちをもって、焦らずじっくり改善していきましょう。

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